2011年 02月 07日
what to compromise....
節分を過ぎた最初の週末は、いかがお過ごしでしたでしょうか?鬼は追い出しましたか??017.gif
立春を迎えましたが、まだまだ寒い日本の冬ですね。。。

今日の記事は、ずいぶん前から気になっていたこと、結論を出すことを躊躇している自分がいることを、綴ってみることにしました。もしかすると、私の触れる内容を快く思わない方もいらっしゃると思います。

今日のsoundは、私の青春時代!ロキシーミュージック後のソロの彼が素敵でした!そして、この曲の詩が、勇気づけてくれるものでした..
♪Beauty should be deeper than the skin...Gotta keep on moving or I'll die...♪

再登場!!肩パッドの時代の私が憧れた彼のこの曲です。
e0158619_8132396.jpg


私は今までに一度もブリーダーになりたいと思ったことがありません。大好きな犬種を勉強し、その仔たちと暮らせる自分が幸せだと心から思っています。私の父はブリーディングをしたことがあるので、全く知らないというものではありません。イギリスでショーに関わることになり、ブリーディングについても色々と教えてくださる方々もあり、少し勉強しました。それでも、私の性分には合わないもののように思えるのです。

たとえば、私の大好きな、そしてメロメロになるほど憧れている、この仔たちの仔なら、絶対に欲しい!
e0158619_830274.jpg

とは思いますが、仔犬たち全員が、このフタリとそっくりになることは、ほとんどないのです。5頭生まれたとしても、1頭、どちらかに似ている可能性もありますが、まったくいないこともあるわけです。。。。両親の優れたところだけを継承してくれる仔は、1000頭に1頭いるかどうか。。。

犬種を作り出した人々がいました。イギリスは特に、狩猟犬のメッカ。 しかし、その人達はどんな人だったか。。。。彼らは、巨万の富を誇る領主様たちでした。だからこそできたものでもあります。
今と違って、気に入った仔犬が生まれるまで、何度も交配、出産をさせて、気に入らない仔たちは、処分することも造作もないことだったわけです。そこまでドライで、お金のある人じゃなければ、犬種を作るなんてできなかったのです。


こちらは、ゴールデンレトリバーを誕生させたとされるツィードマウス卿と猟友と犬のお世話係達。
e0158619_8371377.jpg

そして、その富みは、徐々に失われ、領土の名前とゴールデンレトリバーが世に残ることになりました。
e0158619_84278.jpg

そして、その操縦性の良い猟犬は、ツィードマウス卿の娘さんといっしょに海を渡り、アメリカに移住し、そこで活躍しながら、その土地にあった改良のされ方をしていきました。広大な土地を猟師と共に行動するには、アメリカのタイプとなる必要があったわけです。これは、他のレトリバーたちも同様に変わっていきました。現在のようなペットとして海を渡ったわけではないからです。
e0158619_8493660.jpg

こちら、原産国イギリスのゴールデンレトリバー
e0158619_850219.jpg

こちらは原産国を無視して改良されたアメリカのゴールデンレトリバー
e0158619_851543.jpg

同じゴールデンなのに、この色の差
e0158619_852783.jpg


こういった先駆者が居てくれたお陰で、ブリーディングは巨万の富を誇るようなお金持ちじゃなくても、研究熱心で、ブリーディングセンスのある人なら、可能な時代となりましたが、その反面、自分の好みに合わない仔や、頭数が多すぎた場合には、昔のように処分してしまうことはできませんし、どなたかにペットとして家族に迎えてもらわなければなりません。
これは、あくまでも研究熱心な趣味のブリーダーであって、年に2回も同じ母犬から仔犬を産ませたり、生後30日でウィンドウに入れて夜中もオープンしているようなペットショップの繁殖家ではありません。

そして、純血種に多く見られる遺伝病。。。。。
アメリカのレトリバー種たちは、目、股関節、肘関節(中には肩も)そして、現在は心臓の検査もして、繁殖にむいていることを証明できた仔だけがブリーディングに使われています。しかし、イギリスや北欧を含めたヨーロッパでは、目と股関節だけの証明で、平気でブリーディングしています。そして、アメリカでは繁殖不可となるような数値の仔でも、ショーでの成績が良いと(要するに、形態が優れている仔)、繁殖に使われているのです。
e0158619_983138.jpg

北欧、特にスウェーデンでは、繁殖犬の基準があり、評価が悪いと繁殖してはいけないことになっています。でも、ショーで勝てる仔だとどうなるか??? 
そういった基準がまったくない割には、ブランド志向な欲深い人間が沢山いる国、日本に売られていくのです。
(イギリスからの仔たちも、かなり日本に行っています。ヨーロッパを経由したり、アイルランドを経由していたり。。。。でも、有名犬舎主は、知っていても何も言わない。ほとんどの場合が、タイトルなしで、有名な仔はかなり遠い祖先にしか出てこない仔が送られています。)

でも、沢山のショーに行って、良いとされる仔たちを、じっくりと見ていると、検査を完璧にクリアして、健康そのもの!!という仔と、ちょっぴり数値がわるいのだけど、理想的な形態に限りなく近い仔・・・というものが良く見えてきます。
ここが難しいところなのですが、私は、自分の好きな犬種には、理想型を保って欲しいと思うほうの人間だと思います。もちろん、健康で、尚かつ、理想型に限りなく近い仔なら100点満点!!
しかし、現時点では、生まれる仔たちがみんな100点満点なわけがないのです。だからこそ、遺伝性疾患の研究を応援しなければいけません。

先日行ったマンチェスターのショーでは、隣に座った女性二人と沢山お話しが出来ました。その方とは、とっても話が合い、よく似た考えだと思えました。彼女曰く、
「私はFCRと生活し始めて35年になるの。一度もブリーディングしたことはないけど、飼った頭数は12頭、そのうちに5頭をガンで亡くして、毎回号泣しているのだけど、この愛すべき犬種を飼うことをやめられない。一生懸命勉強して頑張っている人と親友になれたことも幸運だと思っているのよ。」
彼女は、去年のクラフツ展でFCRのオスのジャッジをした、モーガン夫人のお友達でした。
e0158619_9414245.jpg


勉強して頑張っているブリーダーと、心から犬種を愛する愛犬家。この絶妙なコンビがあってこそ、犬種が守られ、向上していくのではないかと思いました。

私は先日、GRの有名ブリーダーが集まるミーティングで、股関節だけの証明で繁殖するのは危険だと言って来ました。多くの同意も得られましたが、個人的にだけで、みなさん黙りを決め込んでいます。
この一発の爆弾が、核爆弾であることを願っているのです。
FCRもイギリスでは同じです。ただ、この犬種に関わる人たちは、各ブリーダーの名誉を傷つけないようにしていますが、ちゃんと研究に貢献していることも確かなのです。
私はFCRの人々を応援したいと思っています。

みなさんは、健康か!形態か!となると、多分、健康第一だと言う方がほとんどだと思います。色々なフォーラムなどを拝見していると、日本人ほど遺伝性疾患が見つかった場合のペットオーナーの激怒ぶりが顕著な人たちは他にいません。
そう、ちょうど、ルイ・ヴィトンのバッグを買って本物だと喜んでいたのに、鑑定してもらったら中国製の偽物だったと分かった人のような反応ぶり。。。。それにそっくりなんです。ちょっとおかしいと思います。

分かりにくい書き方をしてしまったかもしれません。そして、私自身の考えも、まだ未熟なものなので、まとまっていないと思います。でも、少しずつでも伝えて行けたら嬉しいと思っています。
いつかまた、同じような記事を、綴ります。


BFN・・・・029.gif

.
[PR]

by b-and-j | 2011-02-07 10:12 | UK dogs


« blog-top.... << sign of spring...♡      game meal... >>